動けなくなる!?重い生理痛を緩和させるために

毎月訪れる月経のたびに生理痛で苦しんでいる人もいれば、ときおり重症化する生理痛に悩まされているという人もいるのではないでしょうか。

不快でツラい生理痛を緩和するためにできること・必要なこととは?

生理期間中はもちろん、普段の生活からできることを取り入れて、月に一度のあの期間を穏やかに過ごせるような体作りを目指しましょう。

生理痛はなぜ起こる

そもそも生理痛はどうして起こるのでしょうか?
身体の中ではどんな変化が起こっていて痛みが発生しているのでしょうか。

生理痛の原因やメカニズムを知り、痛みや不快感の緩和を目指しましょう。

生理周期による

女性の身体では1ヶ月を通してさまざまな変化が起こっていて、不調の質どんどんは変わっていきます。

【生理前】
排卵すると黄体ホルモンであるプロゲステロンの分泌量が急増し、そのまま妊娠することなく生理が起こると急速に減少します。
このホルモンバランスの急激な変化によって、自律神経も正常に働かなくなってしまうのが生理前。頭痛や胃痛、肩こり、イライラした感情やだるさなどを引き起こします。
排卵後から生理開始までのあいだに現れるさまざまな不調を、「月経前症候群(PMS)」といいます。

【生理前半】
月経期間の前半では「プロスタグランジン」という物質の分泌量が急増。
子宮を収縮させて経血の排出を促す役割がありますが、分泌が過剰だと収縮が強過ぎて痛みが現れてしまいます。
また子宮への血流が抑制されるので、腰痛や下半身のだるさ、冷えなどの症状が悪化しやすいのです。

【生理後半】
骨盤を中心に血流が悪くなっています(うっ血)。下腹部や腰回りに鈍い痛みを引き起こしますが、軽めの生理痛ならうっ血を解消することでおさまります。

月経困難症

生理痛のなかでもとくに症状が重く日常生活に支障をきたしてしまうことを月経困難症といい、大きく2つに分けられています。

まずひとつ目が、器質性月経困難症
子宮や卵巣に隠れている病気によって痛みが起こります。
ひそんでいる可能性がある病気として、子宮筋腫・子宮内膜症・子宮腺筋症などがあり、20代後半から多くみられる症状です。

ふたつ目は機能性月経困難症
思春期から20代前半で多くみられ、誰にでも起こる可能性があります。
プロスタグランジンの過剰分泌や子宮や卵巣が成長しきっていないなどが原因で、腹痛や腰痛のほか、頭痛や吐き気などが現れます。

生理痛の解消方法

生理痛の症状や痛みの程度には個人差がありますが、体調不良はできるだけ早く・できるだけ軽く抑えたいもの。
ここでは、月経期間中だけでなく普段の生活からできる対処方法をご紹介します。

今すぐ痛みを和らげたい

今起こっている痛みをすぐになくしたい!
そんな時には、イブプロフェンやアセトアミノフェンといった成分を含む鎮痛剤を服用するのが早くて確実です。
しかし鎮痛剤のなかには眠気が起こりやすいものが多く、仕事や勉強の妨げになってしまうことも。

痛み止めに頼らない方法で、生理痛を緩和させる方法とは?

ストレッチする女性

【ラクな姿勢をとる】
ひざを曲げた姿勢でクッションを抱えて横になったり、うつぶせになったりすると血流が改善されます。
デスクワークや勉強中など、同じ姿勢でいる時間が長いときには30分~1時間ごとに立ちあがって伸びや屈伸をするのがおすすめ。起床時や就寝前にストレッチや簡単なヨガを行うと、骨盤や体全体のバランスが整って痛みの軽減へとつながります。

【骨盤ケア】
経血の排出を円滑にするため、骨盤の位置を整えてスムーズな動きを促します。

1、あおむけで横になり、左右の足裏を合わせてひざを開きます
2、股関節が開き過ぎて痛みがある場合は、ひざ下にクッションや畳んだタオルをはさんでおきます
3、肩の力をぬいて手は下腹部に。ゆっくりと深呼吸をします
4、全身を脱力。リラックスしながら呼吸しましょう

【血行促進を心がける】
生理中は血行が滞りがちです。日中はカーディガンやストールなどで体温調整できるようにし、貼るカイロを忍ばせておくのもいいですね。
おやすみ前にはぬるめのお湯で半身浴を。血行がよくなるだけでなく、副交感神経が刺激されることでリラックス効果も得られます。

漢方薬で体質改善を目指す

古くの日本で発展した漢方医学は心身を総合的に考えて治療する考え方で、本来人間に備わっている自然治癒力を高めようというもの。
漢方薬を服用することで、生理痛が起こりにくい体質を目指します。

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)/体力虚弱、冷え症、貧血、むくみ、胃腸虚弱(10~30代向け)
加味逍遥散(かみしょうようさん)/めまい、肩こり、冷え、頭痛、イライラする(30~40代向け)
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)/下腹部の不快感、器質性月経困難症(20~40代向け)

漢方薬は市販されていて手軽に購入できますが、専門家に相談した上で自分の体質に合ったものを処方してもらうことをおすすめします。

普段の生活で気をつけること

安定した睡眠をとる
規則正しいサイクルで睡眠をとることで自律神経のバランスを整え、血行促進やストレスの軽減などが期待できます。
就寝の1時間前にはテレビやスマートフォンを消し、照明は暗めにして過ごしましょう。

体を冷やさない
人間の体のパーツで「首」とつく場所には、体の表近くに動脈が通っています。
そのため外気によって血液の温度が左右されやすく、冷えの原因となりがちです。
首をはじめ、手首・足首・くびれ(腰)はなるべく冷やさないように心がけましょう。

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